デート・同行取材

新番組の収録のため、私は警察署に来て丸一日取材をしていた。

まさかハクのこんなシーンに遭遇するなんて。スタイルがよくてきれいな女性警官が、しきりにハクの気を引こうとしていて、気まずさとがっかりした感情を覚えた。ハクのために買ったパンは隠し、午前中は彼に近づかないようにしよう。

ハクは部隊を率いて突入していった。私はカメラを持ち、強盗が占拠しているビルにこっそり潜入する。女性警官の発砲を皮切りに銃撃戦となり、銃声が響き渡る。ハクの撃った弾が、私を狙っていた犯人を貫いた。

銃撃戦は終わった。私が声を出して自分の居場所を犯人に教えるような行動をとってしまったことに、ハクはとても怒っていた。彼は私が昼間に渡しそびれたパンを見ていて、助けたお礼に寄越せと言ってくる。パンは潰れてペチャンコになっていたけど、ハクは気にせず口を大きく開けて食べた。