待ちに待った、よく晴れた休日がやってきた。
こんないい天気の休日を無駄にはできないと、用事を詰め込んでいた。しかし私の理想の休日は、ケンさんからの電話で台無しにされる。逆らうこともできず、私はファーレイに手伝いに行くしかなかった。
私はこき使われる運命から逃れられない。ケンさんの書類整理を終え、ようやく休日を楽しめると思っていた矢先、
ゼンにまで手伝いを押し付けられてしまった。彼へのささやかな仕返しに『特製コーヒー』を淹れると、美味しいと言ってくれて……まさか
ゼンは味覚がおかしくなってしまったの?