アンナさんが私にチャリティーパーティーでテレビ局の有名ディレクターと一緒に踊るように勧めた。会社のプロデューサーとして今後の提携を考えると、迷っている暇はなさそうだ。
ダンスに自信のない私が途方に暮れていると、思いがけず
ゼンがダンスを教えてくれることになった。
ゼンの指導があれば恥ずかしい思いをすることもないはず。
ゼンは真剣にダンスを教えてくれたが、不器用な私は目も当てられないほどだった。しかし意外にも
ゼンは辛抱強く教えてくれた。不思議だったのは、
ゼンがとても嬉しそうだったこと。私がディレクターと踊るのがそんなに嬉しいのかな?